水道水フロリデーション
水道水フロリデーション
NPO日F研修会2015案内

日時:2015年6月21日(日)午後1-3時 
会場:東京しごとセンターのセミナー室

http://www.tokyoshigoto.jp/traffic.php

会費:無料

講師:表題1 松尾  剛 先生(長崎市 マツオ歯科)
   表題2 晴佐久 悟 先生(福岡歯科大学 口腔保健学講座)


表題1:「アメリカで歯科公衆衛生を学んで」

抄録
フッ化物の応用はcommunity water fluoridationやfluoride mouth rinse programなど、公衆衛生的なアプローチとして使用するとその大きな力を発揮します。しかし、日本においては公衆衛生や歯科公衆衛生を学ぶ機会が残念ながらまだ少ないようで、その重要性が比較的軽視されていると思われます。今回アメリカで公衆衛生を学ぶ機会がありましたので、その内容を若輩者で真に恐縮ですが、少しでも皆様にお伝えできればと考えております。
公衆衛生の概論として、公衆衛生とはどういうものなのかについてお話しさせていただきます。その中で、さらにフォーカスをしぼり、アメリカにおける歯科公衆衛生の概論、歯科公衆衛生実践のサイクルを解説いたします。 最後に歯科公衆衛生実践の具体例として、ノースカロライナ州口腔保険課の活動についてお伝えしたいと考えております。一時間という短い時間ですが、お付き合いいただけたら幸いです。


表題2:「オーストラリアの水道水フロリデーションの最新情報について」

抄録
オーストラリアの水道水フロリデーションの普及率は90%であり、フロリデーション先進国である。この普及により、う蝕が減少し、12歳児の一人平均う蝕本数が0.95本(2007年)と1本以下となった。わが国よりもう蝕が少ないのにもかかわらず、う蝕格差を減少させるために今なお未実施地域での水道水フロリデーションが普及中である。1年間研修することになったメルボルン大学があるビクトリア州では、普及率が1994年の74%から2010年の90%と増加した。2014年度にも2浄水場において新たに開始した。
わが国でも、う蝕格差の減少、子供から高齢者まで生涯を通じたう蝕予防対策のために、水道水フロリデーションの普及が望まれる。今回はビクトリア州を中心にオーストラリアの水道水フロリデーションの歴史、普及状況、政策について紹介し、わが国の推進の一助になればと考える。








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